行政は失敗しても法を犯しても、結果許されてしまう‥

 今年6月の地震で学校のブロック塀の下敷きとなって小学生が亡くなった事故があってから、各地でぞくぞくと違法ブロックが見つかっています。そしてその改修工事のために税金が投入されます。そもそも、なぜ建築基準法違反のブロックを積むことができたのか不思議です。学校でなにか不祥事が起こると、第三者委員会なるものが立ち上げられて、それにも税金が投入されます。

 そこへもってきて、今回の行政機関による『障がい者雇用率水増し事件』です。障がい者雇用納付金を徴収された民間企業はさぞお怒りだと思います。国にはこのペナルティはないそうで、仮にあったとすればそれは税金が充てられるだけなのでしょう。

 そしておそらくこのあとは、法定雇用率に達するためだけに、障がい者を多数雇用すると思われます。(行政の場合は税金を使って、簡単に必要以上の人数を雇うことができます。)

 身震いするほどの不合理です。なぜこんなことになったのかは想像するしかありませんが、たぶん厚生労働省の担当課からのメールに対して、「達成している数字で適当に回答しとけ」との指示が多くの部署であったのでしょう。『監査を受けない』からこうなります。

 この不祥事を受けて、行政も謝罪はしているようです。昔みた医療訴訟を扱ったドラマで、「謝ってくれればそれでいい」という遺族に対して、弁護士が「謝罪するということはお金を払うということなんです」と話す場面がありました。大人になってなるほどと思うことが多くなりました。結局“身銭を切らない”公務員はできるだけ減ってくれることを待つしかないのかもしれません。

 ちょうど今日、岐阜の病院で高齢者が複数人熱中症の疑いで亡くなり、病院長が“殺人罪の疑い”で逮捕されたとの報道がありました。「病院で高齢者が熱中症の疑いでな亡くなっている」状況で“殺人罪”は理解できません。

 民間病院は苦しい経営の中がんばっていて、新しいエアコンが買えず、修理が頻回すぎて間に合わなかったのかもしれません。現時点での情報だけから見たときに、少し前にあった「小学校1年生の校外活動での熱中症死」の時と比べて、学校(公)と民間病院で報道のされ方にあまりにも差があるように感じられます。(どちらも同じように、悪気はなかったが結果的には判断が悪かった事例だと思います。)

 今年の水害時には、ダムの規定違反の大量放流、避難指示の遅れがありました。刑務所や拘置所で立て続けに受刑者容疑者に逃げられた事件もありました。

 行政の“不適切事例”はあげればキリがありませんが、取り急ぎこれだけはやめたほうがいいと思うのが、『警察による交通違反者の追跡(カーチェイス)』です。多くの事故が既に起こっています。そのたびに必ず警察は『追跡は適切な行動だった』というのですが、結果は絶対に“適切”ではありません。追わずとも、ナンバーや監視カメラなどから、後で簡単に逮捕できるはずです。

 『再発防止に努めます』といいながら、全く何も具体的な改善策をとらないのも、『行政機関』に多いように思います。

 

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