みんなで、バッシング

昔から、有名人や公的な立場の人が何かすると、たくさんの人から『バッシング』を受けますが、最近のテレビのバラエティーやニュース報道で、少し疑問を感じる『バッシング』が多くなった気がします。『バッシング』することが主題のテレビ番組が増えたからなのか、自分の人生経験が豊富になったからなのか、最大の理由は、転職して昼のワイドショーを見れるようになったからなのかもしれません。

『バッシング』を辞書で調べると、『打ちのめすこと。手厳しく避難すること』とありました。明記されていませんが、なんとなく、『直接関係のない人が(を)‥』というニュアンスも含まれるように感じられます。“みんなでバッシング”が始まったのは、有名女性アイドルタレントの不倫のころからでしょうか。

不倫は刑法上の“犯罪”ではなく、民法上の“不法行為”なのだそうです。そう考えると“謝らせることができる”のは不倫された奥さんの権利のようです。そうは言っても、職業としてアイドルの場合、イメージとして裏切られたという人(CMのスポンサーなど)は契約に基づき損害賠償するでしょうし、それにより当該アイドルと所属する会社は大きな社会的金銭的損失となったことでしょう。お笑い芸人の不倫は笑いのネタになります。(引退した某有名司会者も、自分の浮気を売り物にした話術が得意でしたが、毎回のことで面白くも何ともありませんでした‥。)

少し前でいうと、地元の人に“ウチワ”を配って辞任した大臣や、運転手を叩いて離党に追い込まれた議員がいました。二人とも一応法を犯している(?)のでやむを得なかったのでしょうが、後者の議員については、叩かれた運転手の陰謀説(わざとヘマしてたたかれる所を録音する)や、「本当にできの悪い部下を持ったときにじゃあどうするんだ」という擁護の声も多かったようです。

最近では、夏祭りで孫の友達の子に1,000円あげた県議や、ボランティアへ行った先で避難施設の廊下に泊めてもらった町議も、全国ニュースで取り上げられていました。前者は法律違反ですが、悪気がないのは明らかですし、孫だけにお金をやる人よりもいい人なのではないかと思います。後者はこれがもとで議員辞職させられてようですが、多少問題はあっても、ボランティアに行っていない何もしていない人から辞職せよといわれるのはちょっとかわいそうです。

なんとなくですが、ちょっとだけ悪いことでも、テレビに出演しているもしくはテレビをつくっている一部の人によって、必要以上にバッシングされたり、人によっては許されたり‥。また、それを恐れるがあまり、過剰に反応したり‥。

 ただ、インターネット上のコメントなどを見てみると、テレビとは少し違って、いろんな擁護する意見もあり、“ことの重大さに見合った”冷静な意見が多いように思います。いろんな意味でホッとします。

これも少し前の話ですが、有名なミュージシャンが、バンドに参加していた少年が勝手な振る舞いをしていた際に、体罰を与えていた事件がありました。ニュースではミュージシャンを悪くいう表現が使われていましたが、実際の映像をみた視聴者からは、「あれは指導者として当然」とのコメントが多かったように思います。当たり前のことですが、百聞は一見にしかず、詳細を知らない人があまりいいすぎると、こんどはその人がバッシングされてしまいます。

 

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