心愛さんはなぜ死んだのか

 児童虐待による死亡がまた起こってしまいました。昨日のニュースでは、虐待していた父親の共犯として、母親が逮捕されたという報道がありました。母親は予想されるとおり、夫(被害者の父親)から虐待を受けていたようで、子どもを守ることが困難だったはずです。

 母親を起訴するなら、他に起訴されるべきひとはいるでしょう。児童相談所や学校の担当者こそ、『業務上過失致死』として、起訴されるべきでしょう。児童相談所は『子どもを守る』のが仕事なのに、それをまったくできていなかったという点で、母親以上の責任があると思います。

 学校の対応も驚くべきものでした。心愛さんが書いたアンケートを見せてしまったことも論外ですが(たぶん最初の担当者が「同意書がないのでみせられません」と適当なことを言ったから、同意書を持ってきたときにみせないといけない羽目になったのでしょう‥)、見せようが見せまいが、心愛さんの告発で学校が虐待に気づいたことは、犯人にはわかったでしょう。素人が中途半端なことをすると、証拠隠滅の機会を与えてしまい、かつ犯人を刺激してしまうことの最たるケースです。

 『心愛さんはなぜ死んだのか』というタイトルは、『四人はなぜ死んだか』という本から拝借しました。この本は、1998年に起こった『和歌山カレー事件』を題材に、当時の中学生が書いたもので、“犯人”以外にも被害者が亡くなった原因がある、つまり、“助けるべき立場にあったのに助けることができなかった”医療機関や行政機関の責任を問う内容でした。

 よく、児童相談所・学校と警察の連携が必要といいますが、全く改善されません。『連携』のために必要なのは『個の力』であり、つまり関係者全員が『自分がやるべきことをきちんとやる』責任があります。担当者本人の責任を問わなければ、何にも変わらないのが役所です。

 それと、『連携』すべきなら、それよりも『組織の一元化』のほうがいいはずです。全国の児童相談所は早急に廃止し、警察組織に一元化することを提案します。

 

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