かんぽ生命の不正販売問題でやはり起こった「民営化の弊害論」に騙されてはいけない

 今週は、かんぽ生命の不正販売問題でした。かんぽ生命の職員が、新規契約のノルマ達成のために契約を不正に操作したことで、顧客が一時的に無保険になったり、保険料の二重に払わされたりしたようです。

~ (中日新聞より)

 かんぽ生命は、これまでに顧客に保険料を二重払いさせていたケースが一六年四月~一八年十二月の間に約二万二千件あったと明らかにしている。乗り換え時に健康状態の悪化などを理由に再契約しなかった事例など、顧客が不利益を被った事例も一九年三月までの五年間で約二万三千九百件あった。

 また顧客が旧契約を解約してから新契約を結ぶまでの間、一時的に無保険になったケースが約四万七千件あったことも十日、分かった。旧契約の解約後三カ月以内に新契約を結ぶと「乗り換え」とみなされ、営業成績が新規契約の半分になる。このため、意図的に解約後四カ月目に入ってから新契約を結んだケースが相次いだとみられる。          ~

 

 私は法律のことはよくわかりませんが、これらの不正は当然、保険業法か何かで禁じられているはずです。つまり犯罪ですから、担当した職員は全員、顔と名前が公表されるべきですし、告訴されるべきです。

 この問題の報道でやはり起こった議論が2つ、ひとつは「ノルマを課した経営陣が悪い」論です。通常「民間」には、普通に「ノルマ」が存在します。「ノルマがきついから、不正をしました」は許されません。マスコミの多くが「経営陣が悪い」との論調ですが、これでは犯罪者たちの思うつぼです。

 もうひとつは、「民営化したのが悪かった」の論です。朝の番組グッドモーニングで増田ユリア氏が「民営化の負の部分」と評していましたが、これは問題発言でしょう。「民間」に対する侮辱です。「民間」は「ノルマ」のある中で、「コンプライアンス」も当然遵守し、なにより「顧客満足」に力を入れて頑張っています。かんぽ生命でこのような事件が起こったのは「民営化されたから」ではなく、むしろ「職員の意識が民営化されていなかった」からだと、私は考えます。

 人が犯罪を起こしたとき、「そんな社会が悪い」という人がいます。「その背景」とか「上層部」ばかりに注目して「犯罪者を甘やかし」ていては、犯罪がなくならないように思います。

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