いよいよ年度末、3月の最終週です。先週から今週にかけて、桜の開花宣言が各地でありました。そのたびに、気象庁の職員が、標本木を一生懸命探して、「5輪咲いていますので、開花を宣言します」と発表しています。
今年は日本で一番早かった県のひとつが長崎だったようですが、その長崎で面白いやり取りがありました。最初気象庁職員は「まだ」と判断したようですが、開花発表を待っていた報道機関のカメラマンが「5輪咲いていますよ」と指摘し、数えなおした気象庁職員が「4輪にみえましたが、数えなおしたら5輪でしたので、開花を宣言します」と、“しぶしぶ”、ばつが悪いのかやや不機嫌そうに、話していました。
開花しているかどうかは、その基準を知っていれば誰にでもわかることなので、別に気象庁職員が毎朝見に行かなくても、報道機関なり、一般市民なりに任せておけばよさそうです。
昨日は、ある朝の番組で、新元号をAIが予測するというのがありました。あまりに“ひっぱる”ので、待てずに出勤し、結果は知りません。AI以外でもたくさんのそれぞれの予測はあるようです。
どんな年号でも、良いという人もいれば、良くないという人もいるでしょう。そしてどんな年号になっても結局すぐに慣れるものでしょう。いわば『正解』はありません。むしろ、「実在しない」「これまでに使われていない」という条件をクリアするほうが難しそうで、そうであればAIのほうが得意かもしれません。
桜の開花のような「はっきりした簡単な正解があるもの」においても、反対に「正解のないもの」の場合も、どちらについても、そのためにわざわざ『専門家』を配置する必要はないのかもしれません。