先日NHKラジオで外国人スタッフが自身の判断で「尖閣諸島は中国の領土」と発言、NHKが陳謝したというニュースがありました。ロシアでプーチン大統領の戦争に反対したテレビ局のスタッフが拘束されたニュースを思い出しました。後者は英雄と評価され、前者は犯罪者扱いです。
尖閣諸島については、日本政府は当然日本の領土との主張ですが、私たち一般国民はそうである理由をあまり詳しくは知りません。『固有の領土』といわれても、「誰が決めたの?」の疑問が残ります。国際司法で決まったものなら納得いきますが、日本政府がどのように言っても“客観的論理”にはなりません。ちなみに友人のカナダ人に訊いてみたら「なんとなく台湾の領土じゃないの」との回答でした。
ともかく全世界的にみれば、「尖閣諸島は中国の領土」との発言は「言論の自由」の範囲のような気もします。政府やNHKが「けしからん」と犯罪者扱いをする姿は、ややロシアと似ています。
とはいえ、マスメディアで勝手に自分の考えを発表するのは問題であることは間違いありません。以前も書きましたが、マスコミで生放送で発言する人や番組を制作する人は、何らかの試験に合格している必要があると思います。