新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」とは

 新型コロナウイルス感染症の第1波は収まってきているようです。「非常事態宣言が解除されれば、再び患者数が増える」との声もあるようですが、多分そうはならないだろうということは、海外の事例でも予想できますし、専門的な統計の手法でこれを証明することはおそらく可能ではないかと思われます。そもそもこのようなウイルス感染症の流行はだいたい10週間ぐらいで収まっていくことはわかっており、流行収束を“自粛のおかげ”ときめつけるのは、今後に悪影響をもたらす恐れがあります。

 そうはいっても、秋冬にくるであろう第2波に備えて、国民全員がそれぞれの立場で対策を講じておく必要があります。厚生労働省が出している「新しい生活様式」はこれを踏まえて記載されたものだと思われます。

 もっともなことがたくさん書かれています。特に『毎朝体温測定・健康チェックし体調不良なら出勤しない』ということは、もっと強く書いてほしいところです。加えてほしいのが、『手指消毒液を携帯して、ことあるごとにまたは10分(?)おきに手を消毒する』という内容です。手洗いを推奨していますが、洗い残しがあること、外出先で頻回にはできないことの2点において、手洗いよりアルコール等での手指消毒のほうが推奨されるべきだと思うのです。

 ちなみにこれは私の感染予防法ですが、手指をアルコールで消毒するのはもちろん、その際に鼻からも消毒液を嗅ぎます。以前テレビで紹介された『10分おきにお茶を飲む』というインフルエンザ予防法を改良したものです。もう一つ、1日1回葛根湯を飲みます。風邪のひきはじめには葛根湯が効くとの話だったので、万が一感染していても発症しないうちに治療するという考え方です。

 以前にも書いたことですが、今回の流行の間、自粛や手洗いは推奨されましたが、その他にできる“科学的な感染防護”があまり紹介されなかったのは残念でした。今後の課題だと思います。例えば、数時間効果が持続する手指消毒液、点鼻して一定時間感染を予防できる薬、触れたものを確実に除菌(ウイルスも)できるマスクがあれば、自粛の必要もありません。科学者たちに期待したいところです。医療については、以前に書いた通りです。とにかく有効で安全な薬が十分量あれば、運用の工夫で死亡者を減らすことができます。

 感染症による経済活動縮小に伴う“補償”のあり方についても、今後のためにきちんと定めておくべきでしょう。税金を使うのですから、きちんと公平公正でなければいけません。たしか橋下徹氏が言っておられたと思いますが、『無利子無担保の融資を早急に行い、損益については確定申告で調整すればいい』というのが、最も公平でかつスピーディーだと思います。レストランや旅館は客の減少で大変だそうですが、いいお店にはこれから必ずお客さんは帰ってきますので、結果年間売り上げが変わらないということも多いでしょう。

 国民全員に10万円というのは何ともばかげていると思いますが、ひとつ良い動きがあります。自民党が『マイナンバーと銀行口座を紐づける』という案を出したそうです。今後の納税や社会保障を効率化する良い案だと思います。今回の感染症をより効率的な社会の構築につなげるという意味で、是非導入すべきでしょう。ついでに、一個人一銀行口座にすれば、脱税や振り込め詐欺もかなり防止できると思います。

 

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