新型コロナウイルス感染症、日本は感染者数に対して死亡者が多い可能性

 新型コロナウイルス感染症について、多くの方が知りたかった“抗体検査の結果”が発表されました。もちろん地域差がありますが、ざっと0.12%程度というところでしょうか。この数字は日本における“感染者数”を示していると思われます。多くの専門家が予想されていたよりずいぶん少ない数のようです。

 ここですごく気になるのが、感染者数当たりの死者数です。諸外国の抗体陽性率はテレビで見る限り、おおむね10%~20%程度のようでした。仮に12%とすると日本の100倍ほどの感染者がいたことになります。これに対して死者数をみると、日本は100万人当たり7.4人程度なのに対して、欧米各国の死者数は200~500ぐらいです。アメリカは320程度ですから、感染者あたりの死亡者数で比較すると、日本はやや多いようです。患者を適切に診断・治療できていなかった可能性があり、PCR検査を絞ったことが影響しているかもしれません。

 各国の感染者数の数値についてはテレビで一瞬見ただけなので、正確ではないのかもしれません。公式の患者数から見ると欧米の抗体陽性率はやや高すぎるので、これらのデータは流行地のものであって、本当の国の平均はもっとずっと低いのかもしれません(この場合今回の説はまったく成り立ちません‥)。日本は高齢化が進んでいますので、この影響もあるのでしょう。ただ少なくともこの指標で見る限り、“日本モデル”はそれほど素晴らしい成果ではなく、『感染者数が少なかったので死者数が少なかった』だけのようです。

 日本やアジア諸国やオーストラリアで死者数が少なかった理由について所説ありますが、今回のデータでかなり絞られそうです。ただ多くの専門家の指摘通り、これだけの感染者数の差を生活習慣や自粛の勤勉さで説明するのは困難だと思います。

 計算間違いや考え違いがあるかもしれません。お気づきの方は教えてください。

 

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