新型コロナウイルス感染症対策をもう一度考える。PCR検査なしでアビガンを使う

 非常事態宣言がでましたが、自粛要請だけでなーんにも変わっていないようです。多くのサラリーマンが普通に会社に電車で通勤していますし、美容室も居酒屋も、時間制限があるとはいえ開いています。

 今朝のニュースで、治療薬“アビガン”の評価がでていました。軽症の人には効果があるが、重症化した後では効果が低いということのようでした。インフルエンザに対するタミフルと同じと考えていいのかもしれません。

 2009年の新型インフルエンザ流行の際に、国は「インフルエンザの簡易検査の結果が陰性でも、状況からインフルンザの可能性が高いと判断したらタミフルを使うべきである」と通達していました。その後現在でも、この方針でタミフル等の抗インフルエンザ薬は処方されています。早めに投与しないと、重症化してからでは遅いからです。

 現在は(マスコミ報道で知る限りですが)、PCR検査陽性を待って治療が開始され、かつPCR検査されるのは肺炎がみられてからという状況なので、すでにアビガンの投与のタイミングは遅れている可能性があります。しかもPCR検査は感染初期には陽性にでないことも多いことがわかっています。

 提案ですが、「新型コロナウイルス感染症の可能性があれば、PCR検査を待たずに臨床症状と状況だけでアビガンを投与、その人を新型コロナウイルス感染症と診断し、濃厚接触者の調査を実施する」としてはどうでしょうか。もちろん、アビガンに重篤な副作用がない場合の話です。早期の投与により治療効果が上がり、診断待ちの間に他の人に感染させることを減らし、コロナ感染症に関する検査と外来と入院の負担が減るという沢山の効果があります。

 そもそもアビガンはRNAウイルス全般に対する抗ウイルス薬なのですから、強い副作用がない限り、インフルエンザであっても普通の風邪(ウイルス性感染症です)であっても、アビガンを投与して全くおかしい話ではないのです。

 そうなると「新型コロナウイルス感染症と診断される人が増え、制限を受ける人が多くなる」という批判もあるでしょうが、そもそも風邪症状のある人やその濃厚接触者は、今の時期(というか本来)外出すべきではありません。いまのように漠然と外出するなというよりは“ピンポイント”です。

  “自粛要請と補償はセットだ”と言われだしたあたりから、なんか少し感染症対策やマスコミ報道がズレてきている気がします。安倍総理がドヤ顔で発表した「各家庭に布マスク2枚」は情けなくて涙がでます(もしこれが『携帯できる手指消毒液』ならそれは大変グッドですが)。こんな対策しかできていない最大の原因は『専門家委員会』にあると思われます。

 

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