新型コロナウイルス感染症の流行に関して

  先日、新型コロナウイルス感染症は北海道以外ではそろそろ収まるでしょうと、全く逆の予想を書いてしまいました。本当に申し訳ありません。

 言い訳になりますが、海外渡航や海外からの帰国がごく最近まであまり規制されていなかったようで、これが現在の流行の拡大につながっているようです。

 多くの人が指摘しているように、欧米諸国と中国韓国日本では感染の広がり方や死者数のかなりの差があります。現在公衆衛生上の重大な関心事項であり、被害拡大阻止のために、まず明らかにすべき事柄のように思います。

 生活習慣や気候、実はアジアにはすでに免疫を持っている人がいるなど、いくつかの候補があるなかで、昨日テレビで「BCGが効果があるのではないか」との説が紹介されました。アジアで流行が比較的抑えられていること、若年者に重症化がすくないことなど、なるほど合点がいく話です。

 BCGの効果は15年ぐらいで弱まることがわかっています。もし、欧米での発症者(とくに肺炎)の年齢分布が15歳の前後で大きく差がないのであれば、それはアジア諸国とは異なる傾向であり、BCG効果説を支持するものです。

 

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