最近〇〇担当大臣が多くなって、結局だれも責任取らなそうで心配です。

 今日初めて知ったのですが、河野デジタル担当大臣は「国家公務員制度担当」でもあるのだそうです。国家公務員制度については国家公務員法がありますので、これを改正するなら国会の仕事でしょうし、これを守るのであれば特に大臣は必要ないでしょう。

 経済産業大臣が産業競争力担当大臣を兼務するそうで、これはあまりに当たり前で問題ありませんが、原子力防災担当大臣は経済産業大臣とは別の人で、経済安全保障大臣は経済再生大臣と別の人で、ワクチン担当も食品安全も厚生労働大臣と別の人のようです。

 いつのころからか「〇〇をやる!」というときに、「〇〇」をもともと所管している部署がやるべきところ、新しく「〇〇」の部署を作りがちです。結果関係省庁との役割分担調整が“新たに”必要となり、“縦割り”が増え、結局うまくいかないのではないかと予想します。それと、総理大臣が「〇〇担当大臣」を任命した時点で、総理大臣の仕事は終わりますので、それをもって仕事が“完了”とされがちです。