国会議員の出処進退は「自ら決める」でいいのでしょうか

 戦争発言をした丸山議員の処分は、「糾弾決議」で収まったようです。

 「糾弾決議」にはなんの拘束力もないそうです。政治家の不祥事や不適切発言の際、いつも党首などの先輩国会議員が、「政治家の出処進退は自らが決めるもの」と言いますが、そんなこと勝手に決めないで欲しいです。

 丸山議員は維新の会公認で当選したそうです。丸山議員は今回の騒動で維新の会を除名されていますので、この段階で「当選者」の資格を失っていると思います。普通に考えれば、党公認で立候補し当選した人は、その任期中に公認じゃなくなった場合、議員を辞めるべきでしょう。同様に、比例代表はもちろん、党公認で当選した後、他の党に鞍替えするのも理論上許すべきではありません。

 憲法第15条に以下の条文があります。

第15条 公務員を選定し、及びこれを罷免することは、国民固有の権利である。
 「国会議員の出処進退は自らが決めるべき」という発言自体、根拠のない勝手な言い分であり、マスコミもこれを許さないようにしたほうがいいでしょう。不適切な議員、大臣や役人など、“国民が公務員を罷免する”きちんとした制度が求められます。
 選挙制度について、こちらもご覧ください。
 

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