誤送金問題でまだまだ分からないこと

 今日のニュースで、阿武町の誤送金はそのほとんどが返ってくるようです。まあ一件落着ですが、私が一番知りたいことがまだ不明です。なぜ市役所から一個人へ4,630万円が振り込まれたかです。

 『振込依頼書は銀行コード順に並んでいたので、田口容疑者の口座が1番上になった』というのはわかるのですが、ほかの口座は記載されていなかったのでしょうか。1件当たり10万円であることはどこにも記載されていなかったのでしょうか。その『振込依頼書』そのものを見なければ、どうにも納得できません。

 今回の一連の騒動に、大きなカギを握っている“銀行”が登場していません。今回お金が返ってくるそうですが、銀行を介したお金の流れは基本的に追跡できるはずなので、当然そうできると思われます。それならば『振り込め詐欺』も、銀行の力で防げないはずはないと思うのです。

 『“不自然な高額の入金”はしばらく口座を凍結する』ことにしてはどうでしょうか。AIを活用してもいいかもしれません。あるいは「悪者が振り込まれたお金を引き出して使ってしまったら、それは銀行が補償する」ことにするのはいかがでしょう。銀行も本気で“不自然な送金”対策を考えることでしょう。それなりの額の振込手数料を払っているわけですから、それくらいしてもらってもばちは当たらないと思いますが。