羽田空港の衝突事故の報道について(2)

 見出しのことについて、今朝のニュースでちょっと驚くものがありました。事故の再発防止策についてなのですが、元管制官の専門家としてのコメントなのですが、「滑走路上のニアミスを関係航空機同士で把握できるシステムはあるが、コストがかかりすぎるので導入に時間がかかる。管制官の勤務体制などソフトの対策も大事」とのことでした。

 この期に及んで、専門家たる者の発言が極めて後ろ向きです。ソフトの対策ではだめというのがヒューマンエラーの根本です。それと、そのシステムは高額かもしれませんが、『滑走路に2台の飛行機が存在しない』ためのシステムなら、遮断機とか一台入ると滑走路が赤くなるとか、もっと簡単に安くできるのではないかと思うのです。

 管制室や国土交通省の役人たちは、ハードにお金をかけずに、今のままの仕事をしたくて、OBにこのような発言をさせたのではないかと疑いたくなります。