新型コロナウイルス肺炎の対策がぬるい気がするのですが‥

 新型コロナウイルス肺炎の世界的な流行が始まっています。早晩日本での大流行も予想されるところです。気のせいかも知れませんが、日本国内の対応は、新型インフルエンザの時と比べて、少しぬるい感じがします。

 報道されているように、もっとも怖ろしいのは「潜伏期間でも人に感染させる」点です。当然封じ込めは不可能となります。武漢の日本人の方が明日帰国されるようです。本来であれば、その人たちは2週間どこかで隔離されるべきなのでしょうが、“監視”はされますが、行動の制限はないそうです。

 その対応でいいと判断したのは、おそらく2つの理由があると思います。1つは、厚生労働省は致死率が高くないとみているのでしょう。現在報道されている数からは致死率は3%程度になりますが、診断のついていない感染者がもっと多いだろうことを考えれば、本当の致死率はもっとずっと低いと予想されます。

 もうひとつは、国としても「もうすでに国内での感染が起こっていて、封じ込めは無理だ」とわかっているのだろうと思われます。残念ながらその見込みはおそらく正しいと思われます。

 そういう状況で、現在のようなぬるい対策になっているのだと思いますが、忘れてはならないインフルエンザとの違いは、治療薬がないことです。日本国内でどれだけの致死率になるかはわからない現状では、もう少し“怖がって”もいいように感じます。

 報道についても要望があります。ひとつは、きちんとした専門家にコメントさせてほしいと思います。ニュース番組に出たある医師が「咳で感染が広がる病気なのに、咳がない潜伏期に人に感染させるはずがない」とおっしゃっていました。重大な問題ですので、それが呼吸器学会の定説ではない限り、そのようなことを言うべきではないと思われます。普通に考えれば、咳が2~3回出ただけでは本人は病気と認識しませんので、「潜伏期に人に感染させる」というのは間違いではないと思います。

 もう一つ報道であまり言われない感染予防対策が、備蓄です。流行が始まると、とにかく家にじっとしていることが大切ですから、それのための備蓄が必要です。災害時の備蓄と違って、たぶんライフラインは保たれますから、非常食ではなく、普通のコメや冷凍食品で十分です。潜伏期間などがインフルエンザに近いとすると、流行はだいたい8週間ぐらい続くと言われていますので、その間を家で過ごせればいいことになります。今は宅配ネットスーパーなどがありますので、活用されてもいいでしょう。その際も、直接人同士会うのではなく、玄関においてもらうなどの工夫が必要です。キャッシュレス決済はその際にも便利です。

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